キャリアや行動を、ズームアウト・インを切り替えて整理する
自分を客観的に眺めるのは難しい。
まずは事実を書き題してみる。
組織上のポジション、年齢などの序列。
関連部署、上司・同僚・部下(後輩)、取引会社、顧客などとの関係と、課せられた役割などななど。
そのうえで、そのポジションにあって果たすべき理想的な役割と自分が果たしてきた実際の役割。やり残したこと。避けてきたこと。あるいは途中で終わってしまったこと。
理想的であることと、実際の自分のやってきたことをならべて、その原因と解決策を考える。
それだけでも、自分のことが見えてくる。
新しい職場で、文字通り、叱られ、あきられながらも、一生懸命に新しい職場や職務に取り組んでいる方から聞いたこと。
『新しい職場ではたらくと、いかに自分が前職の企業病・職業病にかかっているかが、わかりますよ。それを絶対的にみとめて、注意を払ったり、教えてもらうようにしないと、自分では気が付くことができない。時間がたつほど、聞きづらくなるので、最初が本当に肝心です』と言っていたのが、ヒリヒリと感じられた。
繰り返し、何度もそのことは伝えたはずだが、それでも足りないのだ。
本人の自信やプライドが、それを少し麻痺させているのかもしれないが、それが大失敗につながることは多い。くどくとも、言わざるを得ない事柄である。
転職成功術1: 連・相・報を徹底する
再就職に失敗する人に、よくあるのが、コミュニケーション不足。
その結果、新しい風土へのなじみの遅れだ。
企業における中途採用は、補充にせよ、戦力化にせよ、急を要する。
だから即戦力になりうる人材を求める。
しかし、2度程度の面接と応募書類で、それを見極めるのは至難の業。
実際に入社してみて、初めて、その人のスピードやコミュニケーション力がわかる。
これはいい悪いではなく、はやく新しい風土になじめる能力と行動力を持っているか、だ。
そこで気を付けたいのは、報・連・相、ならぬ、相・連・報、だ。
まめに相談することで、接点は増えるし、相手の要望していることがわかる。
連絡を小まめに入れることで、相手は進捗状況がわかり、ていせいもできるし、安心もできる。
そのうえで、報告をすれば、ギャップは極限的に少なくなる。
コミュニケーションという言葉は、抽象的である。
相・連・報によって、意志疎通を十分に行ってくのが、転職成功のコツである。