場所からイメージを創り上げていく
作家の吉田修一さんのインタビューにあった言葉だ。
首位jんこうやぷろっとがあって場所を選ぶのがふつうらしいけど、僕の場合はまず場所があるんです。場所が決まればそこに登場する人物も決まってくる。
この言葉になるほどと思った。
確かに場所は昔からある。時にはあたらしい建物があったり、事件や事故があったり。そんなに特別じゃなくてもいい。雨の日があったり、風の日があったりして、その日の風景が、驚くくらいに感動的に初めて見たようなものだったり、ありふれた ものだったりしても。場所はそこにある。場所が人を育てることだってあるし、舞台装置登場人物の性格や思想を決めることだってある。これは舞台のことだが。
だから自分を先に考えるより、時には場所、環境、時代っていうことから考えるのも有効のような気がする。
ともすると自分が考えたり思いついたりしたことでシャカリキに自分だけ興奮したり、動き回ったりしていることがある。そんな時は決まって空回りしたりすることも多い。
まず場所があるのだったら、場所を観察して自分というキャラクターを設計して、設計してみよう。役者としても自分は天才でもない限り 全く自分以外になれることなどないと考えれば、ぶれることだってない。
むしろそれは効果的に場に馴染み、目的に近づくことになるのではないか。
自分から考えるのではなく、場所から考えイメージを広げる。
面白い事に気付いた。